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日本人の死因として最も多いのはがんであり、死因の約30%を占めています。次に多いのは心臓病、それに脳梗塞、くも膜下出血などの脳卒中(脳血管障害)の順となっています。


死因別グラフ


がん患者数グラフ

がんの種類については、皆さんよくご存知だと思いますが、ではなぜがんという病気が発生するのでしょうか?


がんはなぜ発生するの?

人間の身体は約60兆個の細胞からできているのですが、これらの細胞は、古いものと新しい細胞が入れ替わるという新陳代謝を繰り返しています。そうした過程でわれわれの体にがん細胞が発生するのですが、これは遺伝子の異常が原因で起こる病気だと考えられています。

@紫外線、放射線、化学物質などが細胞内の遺伝子に異常を引き起こす

A異常な遺伝子を持った細胞が分裂し突然変異のがん細胞が発生する

Bがん細胞が分裂を繰り返し、体内の組織で腫瘍(固まり)となる

C腫瘍が周囲の臓器に害を及ぼしはじめ正常な働きを妨げる

以上のような形でがん細胞は体内で進行していきます。


早期がんでは自覚症状がない

がんの恐いところは、早期の場合ほとんど自覚症状が現れないところにあります。早期がんの時点で手術をすれば10年後の生存率は90%と言われるように何より早期発見が大切なのです。がんは早期がん→進行がん→末期がんというように進行していきます。

進行がんとは、がん細胞が筋層に達した状態で、他の臓器やリンパ腺へ転移しやすくなります。5年後の生存率は早期がんをはるかに下回ると言われています。

末期がんとは、進行がんがさらに進んで他の臓器へがんが転移し、全身状態が極度に悪くなり、手術を施すことができなくなる状態を言います。

いずれにしても、がんは早期の段階で見つければ治る可能性が高いので、まずは定期検診を心掛けてください。


がんの症状、特徴って?

では、数多くあるがんの症状、特徴について整理してみましょう。

胃がん

「何となく胃の具合が悪い」
「最近、食欲がない」
「最近、食べ物の好みが変わったような気がする」

こうした症状はありませんか?

ここまではっきりした症状の場合はある程度胃がんが進行している場合も考えられます。

胃がんは減少傾向にあるとは言え、女性の場合は依然として死亡原因の一位にあり、男性でも二位にあります。

胃がんの場合、これといった自覚症状がないことも多いのが特徴です。そのためにもかねてから定期検診をきちんと受けることがもっとも大事です。早め早めの検査を心がけましょう。

胃の具合についてご心配な方、検査についてお知りになりたい方、お気軽にご相談下さい。

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肺がん

「最近、よくせきが続く」
「たんに血が混じる」
「胸や背中が痛むことがある」

以上のような症状が肺がんの特徴です。

肺がんは近年患者がもっとも増えているがんの一種で、男性では死亡原因において胃がんを抜いてトップになりました。

肺がんは喫煙が最大の原因と言われていますが、大気汚染などの環境因子も関連しています。さらに、女性の喫煙者の増加もあって男女ともに肺がんによる死亡者は増加する傾向にあります。

肺がんについてご心配な方、検査についてお知りになりたい方、お気軽にご相談下さい。

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大腸がん

「便秘または下痢が続く」
「便に血液が混じる」
「腹痛などがひんぱんに起こる」

こうした症状が大腸がんの特徴です。

しかし、どちらかというと無症状のことが多く、こうした症状に気づいたときはかなり進行している場合も考えられます。だからこそ、定期検診による早期発見がポイントになってくるのです。

大腸がんは、男性では死因の4位に、女性では2位になっています。動物性脂肪分が多く、逆に食物繊維の少ない欧米化した食事がその原因とも言われていますが、喫煙やストレスなど生活全般の変化が影響しています。

大腸がんについてご心配な方、検査についてお知りになりたい方、お気軽にご相談下さい。

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肝臓がん

「上腹部に圧迫感や痛みがある」
「おなかが張った感じが続いている」
「最近、体重が減ったような感じがする」
「黄だんの症状がでる」

これが肝臓がんの特徴です。

肝臓がんによる死亡率も年々高くなっており、男性では死因の3位になっています。肝臓がんの約80%はC型やB型の肝炎ウイルスが原因となっていますが、慢性肝炎や肝硬変の段階でがんの発生を予防することが大切です。

肝臓がんと因果関係を指摘されているのがアルコールです。適度の飲酒がリスクを減少させることは言うまでもありません。

肝臓がんについてご心配な方、検査についてお知りになりたい方、お気軽にご相談下さい。

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上記の他にがんには、喉頭がん、食道がん、腎臓・膀胱がん、あるいは近年増加傾向が著しい乳がんや子宮がんがあります。

がんと聞いただけで誰もが気分的に落ち込み、不治の病と恐れられていますが、最近の治療法や診断方法も格段に進歩してきていますので、ただむやみやたらに心配するのではなく、きちんとベストの治療法を医師と一緒になって考えていくことが大切です。

また、何よりがんにならないための日頃の食生活やライフスタイルの見直し、及び早め早めの定期検診がもっとも大切であることは言うまでもありません。

当院では、がんで貴重な命を失わないためにも定期的な検診をおすすめしています。検診についてのご相談をはじめ、どんな些細なことでも結構です。お気軽にご相談下さい。気さくにお答えします。


がんの治療法にはどんなのがあるの?

健康診断などでがんが発見されたら、どのくらい進行しているのか、どの細胞にできているのかチェックを行ないます。同じ胃がんでも、粘膜にできているがんと、筋肉部分にできているがんでは治療法が異なってきます。このような検査を行った後、治療方法が検討されるのですが、どんな治療法があるのでしょう。

外科療法

がんの発生した部位から転移したところまでをまとめて切り取る治療法で、俗に言われる手術になります。

内視鏡療法

長い管の先に特殊なカメラをつけた内視鏡の先に細いワイヤーを輪にしたものを取り付けて、がんに侵されたところを切り取る方法です。

放射線療法

がんに侵されたところに放射線を当て増殖を押さえる方法です。早期のがん(喉頭がん、乳がんなど)であれば患部を切除しないですむことから用いられます。

化学療法

いわゆる抗がん剤による治療法のことです。静脈への注射により抗がん剤が全身に運ばれがん細胞を破壊します。また、手術療法や放射線療法と併用されることもあります。

これらの治療法のほかにも、温熱療法、免疫療法および民間療法など様々な治療法が存在します。最近では、ガンワクチン療法なども大学病院を中心に始められています。

以上述べてきましたように、がんというのは誰もが恐れている病気です。私たち「うすきクリニック」は、少しでも皆さんががんの恐怖から逃れられるよう、定期検診の推進をはじめ、万が一かかってしまっても適切な治療法の選択、あるいは連携先との連携を通して皆様に安心をお届けしたいと考えています。どんな些細なことでもお気軽にまずはご相談下さい。

胃がん、大腸がん、肺がん、肝臓がんなどがん治療の気軽な相談窓口

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